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平成17年定例句会
開催日 課  題 佳吟賞 秀句賞
12月 12月22日  好き・好み 萩 田 重 本
11月 11月22日  奥 重 本 松 岡
10月 10月25日  こだわり な し
 9月 9月20日   味 松 岡 な し
 8月 8月23日  ビール 重 本 な し
 7月 7月27日  恋 今 村 熊 本
 6月 6月17日  冷 静 松 岡 な し
 5月 5月20日  健 康 萩 田 井 上
 4月 4月15日  批 判 重 本 な し
 3月 3月18日  慎 重 重 本 松 岡
 2月 2月18日  走る 松 岡 井 上
 1月 1月21日 「日露戦争百年に関するもの」 熊 本 川 井







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12月句会模様

平成17年12月22日 佳吟賞 萩 田
課 題 好き・好み 秀句賞 重 本
師走も残り10日を切ったが、平成17年も最後の句会になった。
今月の題は「好き・好み」なので家庭での食事の好みやすっかり奥さんに馴らされた状況が出るのではないかと思ったが、案の定類型句が散見されてた。矢張り「好み」とくればすぐ食物を連想するのは止むを得ないか。

今年最後の句会では、萩田君がぶっちぎりの高得点で目出度く佳吟賞、重本君がなかなか縁遠い状態(最近はこの手の若者が多いが)をうまく描写して秀句賞を夫々の賞獲得、掉尾を飾った。いつも健吟の松岡君が珍しくまったく不振、これは南国土佐に折から寒波襲来、雪が降ったせいかと一同で噂しあった。
 
明年の健吟をお互いに約し、平成17年を納めた。


課題句
妻の手に飼いならされて好きな味 井 上
雑炊が好みの味に出来上がり 今 村
好きなネタ声掛け競う握り寿司 川 井
四十年妻の好みがわが好み 熊 本
わが嗜好身によくないがやめられず
選り好み過ぎてご縁が遠くなり 重 本
上司から好かれて仕事だけが増え 萩 田
自由句 ヒューザーと聞いてマンションねずみ逃げ 井 上
ガラス拭きへのへのもへじ指の跡 今 村
アメ横の師走賑わい人の波
暮の街救急車両駆け廻(めぐ)る
尾 崎
ピリ辛でほろ酔い加減キムチ鍋 川 井
誉められた銀杏落ちては踏み蹴られ 熊 本
紅葉敷く庭に侘助白の意地を見せ
七転び八起きを生きた走馬灯 重 本
日溜りに球根入れて春を待ち
ジーンズが晴れ着の手を引く七五三
萩 田
アレだよと言えば通じる妻がいる
カレンダーをもらって気分新しく
松 岡




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11月句会模様

平成17年11月22日 佳吟賞  重 本
課 題 秀句賞  松 岡
21日の二の酉も過ぎ今年も後一月、何となく気ぜわしくなってきた。今月の句会は井上、萩田の両君が所用で欠席、投句こそ全員ではあったが、出席者4名の淋しい句会となった。

最近は遠隔地の会員、特に重本、松岡の両君の健闘が顕著で、両君とも既に佳吟賞を3回受賞している。

今月の佳吟賞は重本君が3句とも満遍なく得点して、見事今年4度目の受賞、秀句賞は松岡君が今年2回目の受賞となった。

川柳を始めてこの10月で9年経った。会員全員がそこそこのレベルに達したが、これからは持って生まれ、身に備わったセンスの差かと思ったりする(もっとも努力しない者にはいう資格はないであろうが)。

何はともあれ今年の句会は後一回、心を改めて有終の美を発揮したいものである。

課題句
奥の手のフォークボールが冴えわたる 井 上
山地訓練吉野の奥に分けて入る 今 村
羚羊の山襞の奥見え隠れ 尾 崎
押入れの奥になつかし記念物 川 井
冷蔵庫奥にあるもの奥のまま 熊 本
酔うと愚痴腹の奥まで見透かされ
心奥に焼き付けてゆく知覧の灯 重 本
ガーデニング始めてみれば奥深く 萩 田
奥の手も二度目は白い目で見られ 松 岡
自由句 目覚ましよりも先に目覚める苦労性 井 上
威勢よく手締めで送る大熊手 今 村
小春日の湖面を滑るヨット群 尾 崎
年寄りに寒さこたえる冬支度 川 井
OB会順を競って喋り合い 熊 本
天眼鏡矯めつ眇めつ読むニュース
天眼鏡矯めつ眇めつ読むニュース
凝り過ぎて話す口調も五七五
重 本
霜よけをかけて寒気を待ち構え 萩 田
老いの旅ポーチに挟む備忘メモ 松 岡




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10月句会模様
平成17年10月25日 佳吟賞
課 題 こだわり 秀句賞 該当なし
先月9月は同期生旅行が近く、全員Faxによる句会となったので暫くぶりに顔を合わせた句会であった。東京地方は雨続きが回復、天気も久し振りの秋晴れの日和となった。

今回は幾つかの少数の句に得点が集中する傾向が顕著であった。7点句1、5点句2、4点句1、計21点で、総点数45点、27句の中でこの4句だけで半分近くを占めた。

榊君の「大もの・・・」の句は、本人を除いた投票者8名の中7名の共感を得るという句会の記録となった。他の句も皆佳句で見事佳吟賞を獲得した(秀句賞は該当なし)。


課題句
究極の味にこだわるシェフの舌 井 上
その昔忌み日の隙に事運び 今 村
造反組節操などにこだわらず 尾 崎
大ものにこだわりすぎて魚籠は空
こだわりのコーヒー一杯一万円 熊 本
肴ならぬたに限ると酌んだ亡父(ちち) 重 本
こだわりの手作りパンに人の列 萩 田
何事もこだわらずに生き世を渡る 松 岡
自由句 妻よりも一日早く死ぬつもり 井 上
健康にと気合を入れて布団上げ 今 村
四十七期再び集う伊勢神宮 尾 崎
NHKばかり見ている視聴料
秋雨前線家にこもって国憂い
川 井
ふとん干せ天気予報に指図され 熊 本
旌忠の聖地弔う曼珠沙華
シーザーの十八番(おはこ)奪ったアスベスト
気がつけばタクトは妻が振っている 重 本
喜寿の旅掛声かけてバスに乗り 萩 田
米を研ぐ若かりし妻今は老い 松 岡







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9月句会模様


全員FAX句会
平成17年9月20日 佳吟賞 松 岡
課 題 秀句賞 該当なし




先日の台風14号は大きな被害を残したが、それ以来残暑も和らぎ20日は彼岸の入り、秋の気配が漂い始めた。
今月の課題は時節にピッタリという意味では、先月の「ビール」に続き味覚・食欲の秋に相応しい「味」。日常誰もが美味しいものは食べたいと思っていても、改めて「味とは」と聞かれると困ってしまう課題かも知れない。
今月は来る27〜28日の同期生旅行を控え、同時開催の拡大世話人会が休みとなったので、句会もわざわざ偕行社まで出向くこともなかろうということで、句即快の会としては初めて全員FAXでの句会となった。主宰・世話人の川井君には、投句一覧の配布、選句集計と結果の配布など随分と手数を掛けた。
その結果、松岡君が本年度三度目の佳吟賞獲得となった。流石見事な句揃いである(秀句賞は該当なし)。
秋の吟行は10月6日(木)、場所は「しながわ水族館」に決まった。

課題句
家に着き軽い茶漬けで旅終える 今 村
味よりも量にこだわる戦中派 尾 崎
川柳で味の出てくる人となり 川 井
うす味の妻と友とで長続き 熊 本
今はむかし季節映した旬の味
朝市の出会いが懐かし里の味 重 本
味噌汁の味につながる親子孫 松 岡
自由句 ハリケーン神を怒らす温暖化
人生の遮断機鳴って走り出し
井 上
パパブッシュ今も付き添いやっている 今 村
野良猫の台風避けて何処(いづく)にか 尾 崎
朝一番天気予報で予定立て 川 井
教育費たからくじよりましな夢 熊 本
味なことやるねと煽てハイ王手
復員の懶(ものう)い夏も蝉時雨 重 本
休日の神輿若手で威勢よく
選挙カー蝉に負けじと音を上げ
萩 田
エアコンの埃落として夏終い
老い暮し三猿の真似板につき
松 岡






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8月句会模様


平成17年8月23日 佳吟賞 重 本
課 題 ビール 秀句賞 該当なし
残暑が厳しい毎日が続いている。雨もなかなか降らない。程よい大きさの台風でも欲しいくらいだ。

今月の課題は時節にピッタリの「ビール」。日常誰もが詳しくかつ得意とし、身についているようで案外難しい課題かも知れない。
互選の結果、重本君が課題句では6点、3句計で11点の高得点で堂々の佳吟賞を獲得した(秀句賞は該当なし)。三句とも共感を得たが、特に多くの人が愛飲している第三のビールがいずれ増税ではないかと思っている心理を巧みについた句が高得点となった。

9月は月末の同期生旅行を控え、一堂に会した句会とせず「全員FAX句会」とする。締め切りは9月13日。秋の吟行は10月6日(木)に行う。場所は別途選定。

課題句
胃カメラも今年はセーフ大ジョッキ 井 上
この酷暑急いで注いで泡を飲む 今 村
故郷(ふるさと)の味が自慢の地(じ)のビール 尾 崎
銘柄にこだわって飲む缶ビール 川 井
第三のビールも税がすぐマーク 重 本
屋上の提灯目指す暑い夜 萩 田
苦いのはお薬だからと孫に言い 松 岡
自由句 毎日が日曜だから忙しい 井 上
この残暑でもこおろぎは鳴き始め 今 村
酷暑なか鯰が地下で大暴れ 尾 崎
コンビニがユーパックにし民営化 川 井
ビール工場見学目当て只試飲
買う気などないのに試食だけはする
熊 本
終戦日慰霊の庭に蝉しぐれ
ピーポーと今宵の月を賞でもせず
足腰に号令を掛け妻も老い
頑張らにゃ平均寿命また伸びた
重 本
木蔭道桔梗の花が秋知らせ 萩 田
万灯会思いそれぞれ終戦忌 松 岡






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7月句会模様


平成17年7月27日 佳吟賞 今 村
課 題 秀句賞 熊 本
梅雨あけ早々台風7号が襲来。進路が段々東に振ってきて、句会予定の26日(火)(今月から第4火曜に変更)は関東地方にを直撃しそうになり、急遽1日繰り下げ27日開催となった。今月の定例句会は榊・尾崎の両君が隣の部屋で新しく発行する「名幼会会員住所録」の校正と掛け持ちの慌しさだった。しかし東京での6名全員が無事選句できた。
今回は課題が偕行川柳と同じ「恋」で、我会員の最も不得意とする分野。何年か前に偕行川柳で同じ課題が出て手こずったが、今回もまた皆手こずった後がありありと見受けられた。
互選の結果、今村が他人の不調に助けられて佳吟賞を獲得。秀句賞は熊本君が獲得した。

合同句集(二)は全員分のワープロ原稿を作るなど、川井幹事が大車輪の努力で、7月27日めでたく上梓した。在京メンバーはインクの匂いの新しい句集を各人持ち帰り、地方会員には発送することになった。

課題句
次の世もも一度夫婦で願い度し 井 上
鳥の恋始めは餌のプレゼント 今 村
猫の恋ご近所中にお披露目し 尾 崎
そっと飴差す出すだけの恋心 熊 本
今もって焦がれ縁ない朴念仁
惚(ほ)れたとも惚(ぼ)けたとも云う老いの恋 重 本
菖蒲川ほたる火群れて恋語り 萩 田
頬を染めメール打つ娘は恋のよう 松 岡
自由句 働かぬ脳に油を差すジョッキ 井 上
終点で顔の手入れも出来上がり
子は巣立ち燕も巣立ち老い二人
今 村
大欅揺るがす程の蝉時雨 尾 崎
今日も又オンザロックで暑気払い
スーパーで旦那お供の運び役
川 井
ゴルフの日妻も何故だか嬉しそう 熊 本
茶柱に今日一日のなぞをかけ
抜きましょう奨めた医者も総入歯 重 本
略衣袴に優るものなしクール・ビズ 萩 田
発信者不明コールと根くらべ 松 岡








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6月句会模様


平成17年6月17日 佳吟賞 松 岡
課 題 冷 静 秀句賞 該当なし
やっと梅雨入りの宣言を聞き雨が来たと思ったら、すぐ晴れたりして梅雨の定着には少し時間が必要のようだ。6月の定例句会は久し振りに全員投句・選句、出席者は全員の6名が揃った。

今回は互選の結果、四国の雄松岡君がぶっちぎりの高得点で佳吟賞を獲得した。特に「冷静」の課題句「一呼吸・・・」は、選者9名中6名の共感を得た高得点句となった。

合同句集(二)の川井幹事作成のワープロ原稿(各人分)を各人にチェックを依頼。今後鋭意作業を進め7月の例会時に各人分を配布する予定。


課題句
冷静になればつまらぬ事だった 今 村
冷静も限度ある筈小泉さん 尾 崎
振込め詐欺冷静ならば金出さず 川 井
すわっ地震自若装い腰立たぬ
沈着なジーコに期待W杯 重 本
一呼吸入れて女房の小言聞き 松 岡
自由句 待ちに待った春来て見ればもう暑い
休刊日新聞受けを二度覗き
井 上
おさなごの背中についた地獄耳 今 村
一病の息災集う同期会 尾 崎
夕立に濡れて行こうか傘買おか 川 井
置石はJRが言って広まった
只預金使って銀行立ち直り
熊 本
転んだが受身で小事まだ若い
言訳はすまい私の不養生 重 本
霧晴れて蝶といっしょの散歩道
朝採りの野菜が町を元気づけ
萩 田
「父の日もあるんですよ」は口の中
来年も負けずに咲いてとお礼肥
松 岡









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5月句会模様


平成17年5月20日 佳吟賞 萩 田
課 題 健 康 秀句賞 井 上

ようやく爽やかな五月らしい日がやってきた。5月の定例句会は投句・選句参加者は9名、句会参加者は5名で開催された。

今回は久し振りに首都圏から佳吟賞を萩田君、秀句賞は井上君とが獲得した。
合同句集(二)の課題が「喜寿」なので、そろそろその準備か[喜寿」の句を提出して反応を見る状況が見られた。

課題句
健康は此の一杯の旨いこと 井 上
生徒監達者な後姿見せ 今 村
酒旨いうちは健康独りきめ 尾 崎
スリムだね煽てにかゆしただの痩せ
この年でまだ働ける果報者 重 本
万歩計坂は割り増しして数え 萩 田
本当は恐くて行けぬ医者嫌い 松 岡
自由句 青葉若葉食事ラッパが懐かしい 井 上
困るから一度も言わぬ出て行けと 今 村
外国勢国技の本拠脅かし 尾 崎
寒暖で油断のできぬ身の装い
七十の手習いとなる家事しごと
川 井
銀行はつぶれる会社につぶされる 熊 本
今の子は指角力には強くなり
過疎の村喜寿になっても若い衆 重 本
マスク外しいつもの顔の揃うバス
新緑に惹かれ精出す庭仕事
萩 田
名前札つけて白髪の同窓会 松 岡









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4月句会模様


平成17年4月15日 佳吟賞 重 本
課 題 批 判 秀句賞 該当なし

この春ははやばや開花予想が出たが、いざとなったら桜の開花が遅れヤキモキした。しかし咲き始めたら爆発的に盛りを迎え、そしてもう盛りを過ぎて春は去ろうとしている。
今回は参加者が少なく淋しい句会になった。
佳吟賞は3月に連続して重本君が獲得し、ここのところ好調のようだ。

課題句
一人対批判勢力デスマッチ 今 村
国民の批判無ければ頬かむり 尾 崎
批判する先ずは其奴(そやつ)の好き嫌い 熊 本
批判するほどされないただの人
おだをあげ溜飲さげる宮仕え 重 本
民営化批判のホンネ総理盗り 松 岡
自由句 ペイオフに遠く届かぬ貯金帳
賞味期限に追い立てられて妻肥り
井 上
花吹雪乗馬姿はシルエット 今 村
花吹雪浴びて靖国宮参り 尾 崎
「同期の桜」鎮魂込めて花の下
ポイントは溜まるが籤はティッシュだけ
川 井
ペイオフを散々聞いても何もせず 熊 本
偏狭なナショナル煽る怨の国
躓いて足踏みしてる俺も年
もう喜寿か残り少ない砂時計
重 本
お花見はモズの囀り聞きながら
甲子園孫も参加の応援賞
萩 田
新アプレやり放題のホリエモン 松 岡








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3月句会模様

平成17年3月18日 佳吟賞 重 本
課 題 慎 重 秀句賞 松 岡
ようやく春めいて来た。桜前線の予想もの声も聞かれる。今回も遠隔地会員の奮闘が目立った。
おめでとうございました。

課題句
二番手に付けて飛び出すチャンス待つ 井 上
制裁に慎重なのか愚図なのか 今 村
慎重派行動派との鬩ぎ合い 尾 崎
部屋回り指差(しさ)呼称して外出し
河豚鍋は君の毒味が済んでから 重 本
マスクして眼鏡もかけて花粉除け 松 岡
自由句 暖かい便座で旨い智恵が出る 井 上
二代目で王国遂に綻びる 今 村
忘れ字に電子辞典と首っぴき 尾 崎
ひな祭りじい爺の土産さくら餅
歩き電話ケイタイ時代のながら族
川 井
同窓会今なら言える好きやった 熊 本
春一番こけら落しのスギ花粉
石橋を叩くばかりでまだ独身(ひとり)
母娘(おやこ)での老々介護日向ぼこ
重 本
白酒も燗をつけるか外は雪
雪合戦飛び交う玉は泥混じり
萩 田
百円で儲け気分のショッピング 松 岡






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2月句会模様

平成17年2月18日 佳吟賞 松 岡
課 題 走る 秀句賞 井 上

余寒厳しい2月例会。例会に先立って春の吟行と合同句集発行の相談があった。
吟行は3月29日に目黒の「国立自然教育園」となった。
合同句集は7月下旬発行を目途に準備することになった。

2月の成績は、高知の雄松岡君が佳吟賞を獲得。マイカーを手放したとか。それに関するものと思われる佳句が見受けられる。秀句賞は在京の井上君が何とか健闘した。おめでとうございました。
どうも我が句即快川柳は、遠隔地の諸兄の健闘が目立つ。在京の連中は周囲の影響か、注意散漫なのか。頑張らなくちゃ。



課題句
隠す程悪い噂はよく走り 井 上
勝ちゴール日本全国たけり立つ 今 村
兎追う勢子の掛声山響く 尾 崎
働いた四十年は走馬燈 川 井
三歳の孫追いかけて笑う膝 熊 本
空っ風が落ち葉追い駈け舞踏会
駆けっこの園児ゴールはママの胸 重 本
下校道走ればかばん背で踊り 萩 田
駆け込みをやめて口惜しい次発待ち 松 岡
自由句 遅くとも蛞蝓後へ下がらない 井 上
漱石はしばし眺めてお別れし 今 村
中越に追討ち厳し冬将軍 尾 崎
「気合いだア」父娘の愛情ほとばしる 川 井
高級車止めてバーゲン買っている 熊 本
観梅会振舞酒に花忘れ
ほどほどが壺と教えた老いの知恵 重 本
息で手を温めながら道歩き 萩 田
蓑虫は雪も寒さを知らぬ顔
外人に席ゆずられてどぎまぎし
松 岡








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1月句会模様

平成17年1月21日 佳吟賞 熊 本
課 題 「日露戦争百年」
に関するもの
秀句賞 川 井

今年こそはとの意気込みで臨んだ、平成17年最初の定例句会。在京メンバーは全員が揃った。

課題は『「日露戦争百年」に関するもの』とあって苦吟。その結果、着眼点や内容が似たり寄ったりで相撃ちの句が多くなった。しかし自由句では着眼点、表現の優れた佳句が幾つか見られた。

新春第1回句会は、佳吟賞は遠隔地組が健闘して熊本君が、秀句賞は川井宗匠が獲得した。

協議の結果今年は七月下旬を目途に、合同句集(二)を発刊しようということになったので、ますます諸兄の健吟が期待される。


課題句 百年目日露戦う国技館 井 上
軍歌って何と孫聞き一苦労 今 村
首山堡に軍神散って百年祭 尾 崎
両将軍武士道見せた水師営 川 井
まだ百年Z旗掲げよもう一度 熊 本
日露役光を隠す戦後史家
敵艦見ゆ偲ぶ横須賀三笠艦 萩 田
祖父らの血風化したるか爾霊山 松 岡
自由句 ガタの来た膝締め直し初詣 井 上
懸賞が渋滞してる土俵上 今 村
お正月猫も食っちゃ寝肥満体 尾 崎
鷽(うそ)替えて今年の運を貰いたい 川 井
懲りもせず又言っている今年こそ
罰当たり偽万札で初詣
熊 本
逃走犯撃って警察釈明し
楽しさをみんな知ってる喜寿のしわ 重 本
初雪をかいて野試合目に浮かび 萩 田
嫁姑息が合ってる小正月 松 岡


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