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山崎軍神部隊


作詞: 名古屋陸軍幼年学校
作曲: 田村 範一教官
作成の経緯等は本Webの
「名幼の歴史」のページ参照

   

メロディー



風嘯きて嵐呼び
波逆巻きて雲と化す
北太洋の一角に
濃霧のとざす孤島こそ
精鋭二千益良夫が
守り厳たりアッツ島

 二 雪に屯す皇軍の
心は一つ火と燃えぬ
北斗の光仰ぎては
敵撃滅の剣とりて
雄叫高しサラナ湾
ああ神州の正気ありなん

三歳に亘る敗戦の
苦悶に喘ぐ敵軍が
総反攻を呼号して
皐月半ばの十二日
陸・海・空を覆いつつ
押し寄せ来る兵二萬

 四  邀撃の計はや成りぬ
山崎大佐指揮の下
団結固く我が兵は
かなたの岸にこの丘に
阿修羅の如く戦へば
敵屍積りて山を成す

折しも拝す大詔
感極まりて言葉なく
血潮の中にひれ伏せば
御楯と散りて悠久の
大義に生きむ悦びに
将兵の士気いや高しる

残雪かみて飢えに堪え
弾打ちはてて岩を擲ぐ
援軍乞わず戦況を
無電に伝ふ二千粁
生きて虜囚の恥見ずと
傷病兵は自決しぬ

二十九日の夜深く
残れる勇士百五十
隊長躬ら陣頭に
敵陣深く突入し
皇国の鎮め北洋の
護りの神と玉砕す

ああわが山崎部隊長
昭和の御代の楠公と
武名は燦たり軍神
嘗ての学び舎わが武窓
集う我等は諸共に
その忠魂に続きなむ


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