いくら軍国少年であってもまた中学校では軍事教練などがあっても、幼年学校生活はまったく未知の分野であった。前年末に合格の通知を受け取り胸を踊らして待機中であった生徒は、3月末に仮入校という形で幼年学校の門をくぐった。
最初にまず着たいたものを一切脱いで(パンツまで)、軍服(軍衣袴という)着替える。各寝室に配属された第三学年から選ばれた優秀な模範生徒が一切をを指導してくれる。褌の付け方を、模範生徒が素っ裸になって模範を示したのには肝を潰した。
これから約2週間の「躾週間」が始まり、学校生活に必要な服装、起居動作や心構えがどうにか様になる。
この資料は同期の47期生から49期生への模範生徒になった福地良輔君提供の貴重な資料である。丁度2年前ピカピカの1年生で我々が経験した時もほぼ同じであったと思われ、今でも当時彷彿として思い出される。(名幼47期生写真帳より)
入校前 | 3/28〜3/21 |
入校後1 | 4/1〜4/2 |
入校後2 | 4/3〜4/10 |
原文はガリ版刷り、旧漢字、送りかなは片仮名
本表は現代文、現代漢字、平かなにして作成
昭和二十年度 | |||
自三月二十八日 | 第一學年躾週間日課豫定表 | ||
至四 月十 日 | |||
名古屋陸軍幼年學校訓育部 | |||
四十九期生躾週間予定 | |||
第一訓育班付模範生徒 | |||
中原、福地、山之口、佐々木、山西 | |||
1.食事の給仕は4月1日昼食迄上級生給仕し4月1日夕食よりは新入生給仕す | |||
1.消灯前歯を磨く習慣を付与す | |||
1.日記記載は4月1日より当分ペン書 | |||
書く時機は日夕点呼終了後とするも4月6日迄は適宜の時機に書くこと | |||
1.寝室自習室の掃除は入校翌日より模範生徒の指導に従い実施す | |||
4月1日迄は全員を以って行い4月1日寝室勤務生徒を任命4月2日より当番(4名宛)を命じて実施せしむ | |||
1.冷水摩擦は当分実行せず(気候温暖なれば4月12日より乾布摩擦を実施す | |||
1.黙念反省は入校当日より朝の勅諭奉読は4月2日より夜の勅諭奉読は4月1日より実施す | |||
当分の間1章宛模範生徒の奉唱に従い唱和す | |||
1.取締生徒は4月4日より当分の間日直勤務により実施し当日上番迄模範生徒これに服務す勤務日誌も亦同じ | |||
1.上官に対する敬礼は4月1日入校式終了後より実施す | |||
1.被服は4月3日を以て完全に適合せしむる如く準備す | |||
1.号令調整は4月3日より模範生徒の指導に依り実施す | |||
1.販売所の飲食品は8日(日曜日)日用品は躾週教育間模範生徒纏めて購入す | |||
1.自習は4月7日夜より正規とす | |||
訓育部躾週間(含仮入校期間)日課予定表 | |||||||
月 日 | 時 刻 | 課 目 | 指導要領 | 着 眼 | 場 所 | 指導官 | |
三 月 二 十 八 日 |
自1620 至1730 |
仮 入 校 第 一 日 |
生徒受領 | 1.訓育班毎に仮受領 入舎 | 1.同時迄に生徒監、下士官、模範生徒第三学年生徒三十名南生徒舎前に待機す | 南生徒舎前 | 生徒監 下士官 模範生徒 |
自1630 至1720 |
被服着換(装着法に就て) | 1.当日使用すべき被服一揃を各人毎に寝台上に配列し置くものとす 2.生徒監、下士官、模範生徒、第三学年生徒指導の下に被服着換を行う @褌の穿ち方 A襦袢袴下の着方 私物品を検査し軟弱なるものを持帰らしむ B靴下の穿ち方 C軍衣袴の着方 両手を通し上に摺り上げる如く「ホック」は下より釦は上よりの順序にかける D編上靴の穿ち方 中を払い砂除皮を伸ばす E軍帽の冠り方 食指にて星章を押して眼庇を持ち歪まざる如く冠る(耳の上約指二本) F営内靴 |
1.装着法当初は概要のみ 2.生徒監、下士官、模範生徒をして模範を示しつつ実施す 3.生徒監、下士官点検の上不適合者は被服交換せしむ稍々大なるを可とす 4.便所の位置を示し着換間適宜用便せしむ 5.被服を持帰るべき付添人なき生徒を調査す 6.此の間付添人希望者には校内を案内す(第三学年生徒六名) |
自習室 | |||
自1710 至1730 |
父兄懇談 | 1.付添人に渡すべき被服は纏めて手交し挨拶せしむ(金入、印鑑、時計、万年筆、手帳、預金通帳等受領し置くものは別にす) 2.懇談終らば父兄を引揚げしむ 3.父兄の「バス」は一八二五と予定す |
1.着用し来れる被服は許可私物のほか全部持ち帰らしむ | 生徒舎 北側 |
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自1730 至1810 |
夕 食 | 1.喇叭と同時に模範生徒の引率に依り食堂に入らしむ 2.食卓は混合とし上級生給仕す 3.上級生と内輪の対面をなす |
1.日直士官は食事作法を教育す 2.日直士官上級生を紹介す |
食堂 | 日直士官 | ||
自1840 至1920 |
入 浴 | 1.入浴に於ける心得を模範生徒指導す(被服の整頓、浴槽の入り方、入浴後の始末桶の使用区分) 2.十分温まらしめる 3.比較的余裕をとらしむ 4.各訓育は班毎に約三十分宛の時間を充当し他は自習室に於て各個に行動せしむ |
1.式場に入る前服装点検及用便をさしむ | ||||
自1950 至2050 |
内務教育 | 1.日課に就て 幼年学校生徒生活の大要を述べ日課概要を説明す(生徒心得附表日課時限表に依る) 2.着模範生徒に対する心得 3.上級生に対する心得 4.同級生に対する心得 5.入浴、食事、用便等日常行事に就て注意す @入浴 入浴時現場に臨み諸注意を与う A食事 同上 B用便使用区分常に塵紙半巾を用意し手を洗い下駄を揃えること 6.黙念反省の意義に就て 7.点呼及消灯に就て @日朝日夕点呼の意義 A消灯前歯を磨く習慣を附与す |
1.日課に於ける精神の修養に就て(重点を説明) | 自習室 | |||
自2130 至2150 |
内務教育 | 1.就寝の要領整頓 床の緩め方 2.衣類、上靴の置き方 3.毛布の中に潜らざること 4.夜間用便時注意 @軍衣を着用せしむ A外套を着用しても可なり B廊下を走らざること 6.黙念反省の意義に就て |
1.日直士官指導し模範生徒補佐し行う 2.消灯後の静粛 |
寝室 | |||
三 月 二 十 九 日 |
自0600 至0650 |
仮 入 校 第 二 日 |
遥拝参拝 | 1.朝の行事に就て 観武臺上に於て遥拝の意義 旌忠御前に於て神社の由来意義を説明す 2.床の畳み方(模範生徒) |
1.遥拝及旌忠神社参拝に就き将校生徒の矜持を強固にして皇謨殉賛の精紳を固からしむ 2.洗面時の注意 @水の節約 A楊子は洗面所以外で使用せざること B手拭は肩にかけぬこと |
観武臺 旌忠神社前 |
日直士官 |
自0700 至0800 |
掃 除 | 1.全員をして掃除の要領を会得せしむ 2.模範生徒指導す |
1.箒の使用を極力少なくす 2.部屋は真中より隅から実施す 3.マスクの着用 |
寝室 自習室 |
模範生徒 | ||
生徒監 下士官 |
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自0850 至0950 |
随 意 | 1.家族親戚知人に対し挨拶をだす余裕を与う(之が為各人葉書五枚準備す) | 1.通信上の注意を説明す @宛名 Aなるべく葉書によること B父母に少なくとも月二回位出来得れば週一回通信のこと C差出場所を書く時機 D受領上の注意 E為替等来る時の注意 |
自習室 | |||
自1000 至1150 |
体操遊戯及敬礼 | 1.体操遊戯をなしつつ不動の姿勢行進等を矯正し且最敬礼及挙手注目の敬礼及室内の敬礼を実施せしむ 2.下士官指導し模範生徒、第三学年生徒十二名参加す |
1.不動の姿勢の心得 2.自然行進の注意(堂々たる将校生徒の行進) 3.最敬礼(礼式21、22) 4.室内の敬礼(礼式24) 5.室外の敬礼(礼式25 |
校庭 | (生徒監) 下士官 |
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自1220 至1430 |
被服適合 | 1.被服適合を点検す @体操衣袴、営内靴、編上靴、体操靴、外套、軍帽等 |
1.稍々大なるを可とす 2.固定せず第二日入校者の為余裕を持たしむ |
自習室 | |||
自1430 至1550 |
体 操 | 1.午前の課目を復習す 2.爾後は第二日仮入校者と行を共にせしめ且其の補助を為さしむ |
校庭 | ||||
1.夜間空襲時の取敢えずの退避位置は日直士官(日直生徒監)其の都度夕食後の時間を????((判読不能) 2.爾後は前仮入校者は後続仮入校者と共に行動し第二第三入校者は前仮入校者と同様の予定に従ひ動作す 3.三十一日午後体力検査及身上調査を予定す |
月 日 | 時 刻 | 課 目 | 指導要領 | 着 眼 | 場 所 | 指導官 |
四 月 一 日 |
自0550 至0800 |
遥拝参拝 掃除 |
1.第3日仮入校者のみ前日の行事に同じ | |||
自0800 至0850 |
敬 礼 | 1.不動の姿勢を矯正しつつ最敬礼挙手注目の敬礼及室内の敬礼を実施す 2.生徒監指導し(御真影奉後護に任ずる生徒監を除く)下士官及第3学年生徒若干名参加す |
1.前回に同じ 2.此の間要すれば身上調査を行う |
校庭 | 生徒監 | |
自0920 至0940 |
入 校 訓育班 伝 達 |
1.入校予定者へ入校命令伝達 2.訓育班別伝達 3.関係訓育部職員を紹介す |
校庭 | 生徒監全員 副官 下士官 |
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自0950 至1030 |
銃剣 授与式 |
1.予め銃剣に氏名を附し班毎に身長順に排列す 2.模範生徒を紹介す 3.生徒銃剣授与に関し訓話す 4.各生徒監は生徒を呼出し各人毎に手交す 生徒は受領の際柄を左にし両手を持ち一礼して受領す |
1.授与式終れば各人をして氏名を検し点検終らば番号を記憶せしめ剣差の差さしむ | 生徒舎 北側 |
生徒監 及 下士官全員 |
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自1100 至1200 |
入校式 | 1.隊形及式次第は入校式に関する学校命令による 2.御真影奉拝式には模範生徒参加せず当該学年と共に行動せしむ 3.入校式終了後職員を紹介せらる |
1.式場に入る前服装点検及用便をさしむ | 大講堂 | 全員 | |
自1210 至1330 |
会食 | 1.入校式終了後生徒は解散し父兄と共に食堂に入らしむ 2.着席は逐次奥よりとす 3.付添人は入校生徒1名に付き1名とす |
1.食堂の設備は副官及炊事係雇員準備す 2.欠席なき様下士官をして着席指導せしむ |
食堂 | 下士官 | |
自1400 至1420 |
上級生との対面 | 1.校庭に東面して第2学年第3学年西面して第1学年4列横隊に集合し第2学年第3学年へ挨拶す 2.服装会食時と同じ |
1.敬礼は第1学年より実施せしむ 2.挨拶すべき生徒の氏名 |
校庭 | 生徒監全員 | |
自1330 至1520 |
父兄と 懇談 |
1.生徒をして父兄に宛名の書き方を通達せしむ 2.所要の連絡を為さしむ 3.本日来校せざる父兄に対しては後日手紙に依り通達せしむ 4.父兄は1525帰還せしむ |
1.自1430至1445間通信上の注意を説明す | 生徒舎 北側 |
生徒監 | |
自1720 至1800 |
被服適合 | 1.前日同様被服を適合す | 1.前日の着眼点に同じ | 自習室 | 生徒監 下士官 |
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自1840 至1910 |
内務教育 | 1.言葉遣ひに付所要の注意を与う 2.金入時計等取扱に就て @軍人と金銭 A小遣金一ヶ月の標準 B金入の保管法 2.日記に就て @自己の反省修養の資料として記述 A不平のはけ口にあらず上申の倶に供すべからず |
1.日記に就て @勉めて反省所感を記せしむ A当分の間「ペン」を以て記せしむB要すれば1行間隔にても可なり B成るべく文語を以てす |
自習室 | 生徒監 | |
自1930 至2100 |
随意 | 1.家庭家族親戚友人等に対する通信の機会を与う | 1.此の間要すれば生徒監身上調査を実施す | |||
自2100 至2130 |
黙念反省 勅諭奉読 日記記載 |
1.黙然反省 2.勅諭奉読(本日より実施せしむ) 3.日記記載(本日より実施せしむ) 4.黙然反省は模範生徒に従い実施す |
1.黙念反省の意義を教育す | 自習室 | 週番士官 | |
四 月 二 日 |
自0550 至0650 |
内務教育 | 1.起床動作(再教育) @起床号音に依り直に服装を整へ自習室に出て点呼を受く A冷水摩擦は当分実施せず 2.窓の開放 生徒心得により模範生徒教育す 3.寝具の整頓(再教育) 4.掃除(再教育) 5.勅諭奉読 各訓育班毎に全員同時に掃除終了後観武臺上に於て模範生徒の指導により実施す |
1.先ず確実に次で迅速に 2.窓を開閉する時機 @窓の開閉の主任者及之が実施者 A窓の開閉の良否は軍紀の振否を表す 5.@正しく奉唱すること A緩徐の大声にて |
自習室 寝室 観武臺 |
週番士官 |
自0800 至1000 |
内務教育 | 1.被服適合 @残余被服を完全に適合せしむ A適合完全成る者は身辺の整理を実施せしむ 2.被服の註記 @生徒心得附図に基き被服類の註記法に就き説明し之を実施せしむ |
1.被服は心持大なるを可とす 2.註記は場所を間違へず明瞭に墨書すること 3.生徒監身上調査 |
自習室 | 生徒監 下士官 |
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自1000 至1210 |
体 操 | 1.気分転換のため軽易なる体操及競技を実施す 2.一般上官及直属上官に対する敬礼(概要説明) 3.終了後寝室に於て体操衣袴整頓を実施す |
1.体操 @個癖矯正 A律動体操 2.整頓要領生徒心得附図参照 |
運動場 | 生徒監 | |
自1330 至1600 |
素養検査 | |||||
自1840 至1920 |
内務教育 | 1.銃剣の取扱手入法 2.靴の手入法 @官物尊重に就き説明す次で説明を与えつつ模範を示し各自をして実施せしむ A靴は編上靴運動靴営内靴日常の手入法 |
1.支給品の名称 2.手入法及注意 3.装用区分の厳守 |
寝室 | 生徒監 | |
自1930 至2010 |
内務教育 | 1.起居容儀 2.(生徒心得本文及附録内務規定) |
自習室 | 生徒監 |
月 日 | 時 刻 | 課 目 | 指導要領 | 着 眼 | 場 所 | 指導官 | ||||
四 月 三 日 |
自0800 至0900 |
内務教育 | 1.前日の教育事項の徹底 2.神武天皇際に就て @外出の服装にて集合 A神武天皇祭に就き訓話をなし橿原神宮に対し遥拝す 2.服装検査 生徒心得を携行せしむ |
1.肇国精神の徹底 2.祭日に就ての心得 3.将校生徒の服装態度に就て注意をなす |
観武臺 校庭 |
日直士官 | ||||
自0900 至1000 |
内務教育 訓話 |
1.入校後の覚悟 2.本校設立の趣旨と教育綱領 |
訓育提要及生徒心得に就き教育す | 自習室 | 生徒監 | |||||
自1330 至1430 |
内務 教育 |
1.起居及容儀 2.服装 3.衛生(生徒心得所要事項) |
自習室 | 生徒監 | ||||||
自1450 至1600 |
教 練 | 1.教練の目的実施上の注意 @不動の姿勢 A自然行進及敬礼(室内室外拝神の敬礼) |
1.精神徳目に重点を置く 2.最初に巻脚絆の使用法を教育す 3.堂々と闊歩す |
校庭 | 生徒監 | |||||
自1840 至2000 |
内務教育 | 1.学用品の註記 2.自習室の整頓 |
1.日直士官下士官は巡回指導す 2.生徒心得附図による 3.模範生徒補助す |
自習室 | 週番仕官 | |||||
四 月 四 日 |
自0620 至0650 |
内務教育 | 1.奉読式 2.(喀痰検査)起床時集めしむ |
1.遥拝所は精神修養なる念を附与す | 観武臺 | 週番士官 | ||||
自0800 至1000 |
内務教育 | 1.軍帽冬衣袴の手入要領 2.襦袢袴下靴下等の洗濯要領 3.修理洗濯提出要領 4.届書類の提出要領 ((マントー氏反応0900--1000 血液反1000--1100) |
1.訓育提要生徒心得に依り実施す 2.水・石鹸の節約 3.確実なる名称を記憶せしむ |
自習室 及 洗濯場 |
生徒監 下士官 |
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自1030 至1150 |
体 操 | 1.体操及競技を実施す 2.補助運動一部を教育 (マントー氏反応0900--1000 血液反1000--1100) |
1.不動の姿勢 2.固癖矯正 |
校庭 | 生徒監 | |||||
自1330 至1430 |
衛生講話 | 医務室 | 笠少佐 | |||||||
自1840 至2000 |
内務教育 | 1.室内教練 @敬礼(復習) A室出入の動作 自習室にて模範を示し次で生徒に実施せしむ B物品授受の動作 要領を示したる後交互に実施せしむ 2.勤務に就て(復習) |
1.上官の室に入るには @入口閉鎖しある時は「ノック」す A開きある時は「入ってよくありますか」 B第1学年第何訓育班生徒何某誰々生徒生徒監殿の下に・・・・の為参りました |
自習室 | 生徒監 | |||||
四 月 五 日 |
自0800 至0900 |
内務教育 | 1.指揮服従、勤務、礼儀作法(生徒心得摘講) 2.既習事項の徹底 |
自習室 | 生徒監 | |||||
自0930 至1030 |
教 練 | 1.不動の姿勢 2.敬礼 |
訓育提要及生徒心得に就き教育す | 校庭 | 生徒監 | |||||
自1330 至1430 |
内務教育 | 1.勤務につきて 2.起居及容儀 |
自習室 | 生徒監 | ||||||
自1500 至1600 |
内務教育 | 1.学用品の註記補遺 (週番士官下士官模範生徒巡回指導す) |
校庭 | 週番士官 | ||||||
四 月 六 日 |
自0800 至0930 |
内務教育 訓 話 |
1.本校生徒の本分と伝統精神 2.幼年学校の歴史 |
1.品性に関し更に教育す | 教室 | 生徒監 | ||||
自1000 至1100 |
入校後の所感 | 自習室 | 生徒監 | |||||||
自1330 至1600 |
休 養 | |||||||||
四 月 七 日 |
自0800 至0900 |
防空計画 説明 |
1.防空一般の説明 @学校防空の目的 A生徒行動一般要領説明 |
1.自己の任務を的確に把握せしむ 2.現戦局に基く防空常識を附与す |
校庭 | 生徒監 | ||||
自0930 至1100 |
防空訓練 | 1.防空計画説明に基く行動一般要領 イ.狼狽することなく沈着に行動す ロ.任務に基く責任感念 |
1.各区分毎にしの位置及行動の概要を会得せしむ 2.防空壕の配当 |
校庭 | 生徒監 | |||||
自1330 至1430 |
内務教育 | 1.教育に関する動作 @教室の案内 A教室における動作 自己学班の使用教室に於ける席次を覚えしめ且節度ある動作をなし得るに至らしめ教授部授業開始に備う B敬礼及報告要領 C手の挙げ方 |
1.手は右前方に伸す 2.掌は握りて上げる 3.起立の動作 4.各教室席次表の準備 5、出始が大切なり 6.既習学科として油断すべからず |
教室 | 生徒監 | |||||
自1500 至1600 |
体 操 | 1.補助運動及競技を実施す | 1.不動の姿勢 2.固癖矯正 |
校庭 | 生徒監 | |||||
四 月 八 日 |
自0800 至1100 |
防空訓練 | 1.学校防空訓練に策応しを実施す | 1.任務の確実なる理解徹底 2.迅速確実なる行動 3.任務に基く旺盛なる責任観念 |
校庭 | 生徒監 | ||||
自1400 至1600 |
内務検査 準備 |
1.清潔整頓 2.註記の不備補足 |
自習室 寝室 |
生徒監 | ||||||
四 月 九 日 |
自0900 至1100 |
内務検査 | 1.清潔整頓検査 @学用品は机上に配列す A整頓棚の扉を脱す B自習室寝室の順序に行う |
1.躾週間の終わりに於て一般整備の状況を検するを目的とし各個に整備せしむ | 自習室 寝室 |
生徒監 | ||||
午 後 | 岩崎山行軍 | |||||||||
四 月 十 日 |
自0800 至1100 |
体 操 | 体操及洗濯 | 校庭 | 生徒監 | |||||
自1130 至1150 |
内 務 | 誕生祝について | 自習室 | 生徒監 | ||||||
午 後 | 予 備 | 躾習慣に於ける不備事項の補足 | 自習室 | 生徒監 |