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「東典男展・オープニングセレモニーに参加して」



東典男画伯(故人・名幼47期同期生)の日本で最後になるであろう「東典男展」が伊予・松山市の三浦美術館(ミウラート・ウィレッジ)で開催されることになった。(三浦美術館:年間イベントの一環として10/14〜11/25日まで開催される)
スペシャル オープニングの11/13に西宮(旧生徒監)、梶、榊が招かれ臨席しました。ニューヨークから東和子夫人も来臨し、50名余の地元有識者が列席盛況裡に開催を祝うセレモニーが行われた。
 
三浦美術館は三浦工業の前社長故三浦保氏(創業者)が事業のかたわら、ご自身の芸術的知性・感性を発露に陶板画、陶器、書の創作にあたるなど奥深い実業家であり芸術家でもあった。三浦保氏は川人明美君(名幼47期・前三浦工業副社長)を通じ、ニューヨークの東典男君のアトリエを訪問して、作品に接する傍ら芸術論を交わすなど、一方三浦工業の社長、片や経営補佐の副社長としての関係を通じ、東君・名幼との接点がこのたびの企画実現に結び付いたとも言われている。
 
東画伯の絵の原点である抽象的版画作品も展示され、単色の背景に浮かぶ清潔感あふれる裸婦画。抽象画にあらわされる夢、そして現実の挟間へ導く不思議な世界を作り出している。抽象画から発想された明るい色彩をモチーフとした裸婦画は 子規、漱石、秋山兄弟を生みだした豊かな感受性を持つ愛媛・松山の人々に評判も高く期待を持たれてる。期間中のご盛況を祈念申し上げる次第である。
                             ―榊 龍雄―

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