あ と が き
「継続は力なり」といわれる。今年で十六年目になったわが句即快乃会も飽きることなく力強く続いている。
同人は皆八十路に入っているが、川柳は頭を活性化し老後を健康で元気に生きていく力にもなる。所謂サラ川はサラリーマンのジャンルであるが、それはもう昔のことで私どもの着想はやはりシルバー川柳の領域になっている。そして陸幼生活の思い出が強くあり最も共感の湧くところである。またネタの面では時事川柳、特に政治の問題に絡む川柳が多くなり、毎月の句会においては政治討論の場になることもある。
さて、当川柳会は現在地方会員が三名、首都圏が六名であるが、皆同期であるので気心がわかっており、毎月の投句を通じて近況などのコミュニケーションになるというメリットがある。そして、例会は毎月第三火曜日の午後偕行社二階で行っており、出席者は元気で顔を合わせることがなによりの楽しみでもある。また、投句は毎月各人課題句が一句、自由句が二句であるが、その互選と鑑賞を行っており、結果は名幼四十七期ホームページ(今村君運営)においても発表している。
この度、ここ三年間の成果をまとめ自選川柳集(四)として上梓することとした。毎号同じ体裁にしているが、扉に入れた写真は名幼入校時の学校正門であり最も懐かしいものである。本文の川柳は各人四頁、二十六句を自選して掲載している。また句の下に課題、テーマ等を入れているので川柳の意味が理解しやすいと思う。今後も上梓できるよう健康には十分注意していきたいと思っている。ささやかな川柳集ですが、ご高覧頂ければ幸いであります。
( 幹事 川井十郎 )