目 次 | |||
喜 寿 | 課題 全員二句 | ||
おとずれ | 井上 つよし | ||
五尺玉 | 今村 耕一 | ||
戦後六十年 | 尾崎 卓司 | ||
よさこい | 川井 十郎 | ||
命 綱 | 熊本 健也 | ||
でんでん虫 | 榊 龍雄 | ||
渋団扇 | 重本 暢正 | ||
彼岸花 | 萩田 威 | ||
蓑 虫 | 松岡 昭典 | ||
あとがきへ | |||
備考:各人自選句19句を掲載 会員の写真 |
あ と が き
「句即快」と名づけた川柳同好会、今年で十年目に入った。年と共に川柳が日常生活に融け込んできて老後の楽しみとなり、「快」であることは確かだ。病気も快方に向かうという言葉があるくらいだから元気の源といえよう。
句作の場合、着想(見付け)が第一である。ラクに句が出てくる時と、なかなかうまく出ない時があるものだ。そんな時に苦吟中というが、それも「苦即快」(終戦時の人見順士校長の揮毫・故人)の教えを思い突破できる。川柳は時事やらビジネスなどジャンルを広く見付けることも面白い。私たちの句作は老後生活の中でやはりシルバー川柳の趣きがある。だが、まだまだ元気の証拠に政治、経済、社会問題など時事にも関心が強く句会の話題にもなる。だから、テレビからネタをとるのを自嘲する向きもあるが一石二鳥といえよう。
ともかく句即快乃会は、昨年一名病気のため退会したので現在九名で続けている。毎月一回の例会と年二回の吟行会は欠かさず、ますます力が入ってきた。句会は互選方式でやっており、あと忌憚のない鑑賞ができるのもよい。同人の句作も次第に円熟の域に達し年相応の深み、味わいを感ずるものがある。
このたび、自選川柳集(二)を上梓する運びとなった。第一集と同じ体裁であるが、とくに中扉の「観武台」の石碑は少し傷みもあるが、武士道精神を象徴する私たちの文化財である。そして巻頭句はいま私たちが迎えた「喜寿」をテーマに各人二句、自選の川柳は各人十九句を掲載した。ご高覧いただければ幸いである。
平成17年7月 幹事:川井 十郎
会員(平成17年7月現在):(幹事 川井) |
井上、今村、尾崎、川井、●熊本、榊、●重本、萩田、●松岡 (●は遠隔地会員を示す) |