あとがき
句即快乃会は、戦前「観武台」という武窓に学んだ者同士の心の絆から生まれたものである。平成八年十二月から川柳同好会として発足しており、俳句でなく川柳を選んだのは、「面白くてボケ防止によかろう」ということであった。
とにかく、今日まで六年八ヶ月になる。例会は毎月第三金曜日に市ヶ谷の偕行社の二階でやっており、そのほか吟行を年二回実施している。例会は各人月三句(課題一句、自由句二句)を事前に投句し、互選方式でやっている。月三句は多趣味人間が多いので締切りに合わせて作るには丁度よいようである。
句会では選句によって佳吟賞、秀句賞が決まるので皆真剣に取り組んでいる。そのあと忌憚のないコメントを出し合い楽しく鑑賞している。特に発足当時、偕行「川柳教室」を主宰されていた石井清勝さんに年二回ほどご出席、アドバイスをいただいたことは一同感謝している。参加者は発足時六名で、翌月八名、翌々月十名と増え、以来、途中で四名ほど異動はあったが、現在も同人十名*でやっている。特に遠隔会員が三名もいて、その熱心さには一同敬服している。
この度、句即快自選川柳集を刊行しようということになった。今年は名幼入校六十周年の記念の年でもある。同人の六年間の精進の一コマではあるがご高覧いただければ幸いである。今後も二年に一度は刊行できるよう頑張っていきたいと思う。
平成15年8月 幹事:川井 十郎
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