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傳 単

昭和20年の6月頃の夕食前の時間であったような気がする。空襲警報は出ていなかったったか、解除になっていたとも思うし、爆音も聞かなかったが、上空で突然バンという音がして、やがてバラバラと大量の伝単(宣伝ビラ)が舞い降りてきた。

紙の良質なことに驚き、ジープというのは上陸舟艇のことだと思っていたのだが、写真を見てもよく理解できなかった。。掲載の尾崎行雄のことはこれで始めて知ったこと・・・など改めて思い出される。

拾得した伝単は当然全部回収されたが、F君は自宅が近かったこともあり、外出の時にこっそりと持ち出し保管していた。この怪しからぬ行為が幸いして、今日改めてホームページで見ることが出来る。(名幼47期生写真帳より:阿部繁写真帳作成推進者
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