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会 長 挨 拶

 ----平成19.11.3----

                         
 来賓各位、会員の皆様、第47回名幼総会にご来場頂き、厚く御礼申し上げます。
今回は47期の方々が幹事で、お世話になります。これまた御礼申し上げます。
 
 9月安倍総理が突然退任しました。批判の嵐とでも言うような状況でしたが、僅か1年の間に、教育基本法、教育三法、防衛庁を防衛省に、また憲法がらみの国民投票法、と重大な法案を立て続けに成立させたのは、従来の政府では考えられなかった偉業と呼ぶべきでしょう。しかし後継首相の外交と靖国神社参拝に聞する発言は国民の眉を顰めさせるものでした。かくて私達は政府の行動を厳しく見守り、時には国民運動を起こし行動する必要が出てきました。幸いにして年配者でも容易なFAX、E-mai1などで政府に意見する途も聞かれています。皆様の活躍を期待致します
 
 7月の参議院選挙前のマスメディアの偏向報道、偏向論説はひどいものでした。偏向に加え論点のレベルを引き下げて、民衆と政治をポピュリズムの方向に引きずり下ろしたのは民主主義政治の欠陥とはいえ、紛れも無い一部マスコミの罪悪だと思います。そうしたマスコミには不買運動で報復すべきでしょう。
 
 次に偕行社の近況について簡単に報告します。現在偕行社の会員11,731名の内、名幼の当時在校生は126名で、東幼の262名に次いで二番目となりました。また元幹部自衛官は850名に倍増しました。今年3月には厚生労働賞と防衛省との共管となり偕行社の骨格もOB将校団としてはっきりしました。来年末から新公益法人法が施行され、偕行社も新たに公益財団法人・偕行社として発足することを目指しています。新しい定款の案には、この法人は、戦没者及び殉職自衛隊員等の慰霊顕彰並びに「安全保障及び国際平和協力活動に関する研究と提言などをを行い、もってわが国の平和と福祉に関する国政の健全な運営の確保に資する」ことを目的とする、と明記されています。逆に言えば、国家、政治、国民にとって大切だが、現役自衛官では言えないことを、偕行社が発言することを志しています。
 
 かつて偕行社内部に、旧軍と自衛官との間に断絶があると懸念される向きもありましたが、偕行社の中にはいってよく見ると、血筋としても、精神的にもDNAの断絶は無く、あるのは時代の差であり、元幹部自衛官の志、能力共に、後継者として十分信頼を置ける
ことが判ります。
 
 次に、会員全員が75歳を超え、名幼会の終結も近づいてきました。後ほど事務局長から終結準備についての提案がありますので十分お聞き取りの上、考え始めて頂きたいと思います。また当然「たちばな」も終結を迎えます。この際、偕行社の会員となって、会報「偕行」を通して他の仲間並びに後継者の行方を見守り、時には投稿して議論に参加されることをお奨めします。
 皆様のご健勝を祈念してご挨拶とします。