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二三四長治君から和紙の殿堂「パピルス館」の紹介です。

 

二三四君が心血を注いだ和紙・日本和紙文化の殿堂を福井県の誇り・今立町(越前市)にと県に働き掛け農業特産物研修センター「パピルス館」を設立。日本文化・越前和紙の紹介と観光誘致を目指すことになりました。その目標実現のため、和紙組合役員会で二三四君夫妻がその大役を引き受けることになったとのことです。和紙に対する二三四君の熱意、日本独特の和紙作りへの思いは紹介の文中に横溢しています。本紹介文が何らかの機会で生かされていることがあれば幸いとその気持ちが伝わってきます。

 同期生の会合は、よい機会いでありますのでその紹介文をコピーしました。(コピーして同期生諸兄に配布するについては諒解を得ています)交友、交際の広い諸氏におかれて広く和紙文化のPRの機会が持てれば幸いです。。

平成26年1月28日

世話人 榊

 

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-------我が故郷今立町は世界有数の和紙の産地である-----

「パピルス館」

 

 昭和五十六年今立町が転作で和紙の主原料である楮の栽培を推進するため農業特産物研修センターを造った。これに「パピルス館」という愛称をつけ越前和紙のPRと観光客の誘致を目指すことになった。

 この三大目標を実現するため、和紙組合役員会でその人選があり、私達夫婦がその大役を担うことになった。

 当初は転作で造られた楮のテスト漉きなどをしていたが、懸命のPRの結果、東京の予備校四百人を始め、明大中等部、千葉の松戸第五、第六中学などの体験実習が相つぎ、一般の観光客も徐々に増えてきた。

 その内アメリカ大使館一行の訪問を皮切りに英、西独、ポーランド、東独、伊、仏、イスラエル、ソ連等の欧米各国や、豪、中、印等大国の大使や高官が相ついで来館され、和紙造りを楽しんで帰られた。

 国内でも羽田総理や衆議院議長、松下電器社長一行などの政財界や著名な芸能人、スポーツ選手など次々と来館され、なかには横綱千代の富士や、世界体操のコマネチさんのように家族を連れ、友人を連れて二度三度来館される人もあって、多忙な日が続いた。

 この頃から定期観光バスや関西、中京方面からの大型観光バスが急増し、わずか10年足らずで百万人の大台を突破、県内有数の観光地といわれるまでになった。

 国外からののツアー客もあり、その大半がアメリカからだったが、時にはスイス、ルーマニヤなどからの団体客もあり、慣れない二重通訳で案内・説明をしたこともあった。

 平成八年皆さんのおかげで初期の目標が達成でき退職したが、今でも町民挙げてのご支援と越前和紙伝統の力を痛感し、心から有難く感謝している。

 

 来館された高官:英国下院議長、中国国務院(文部大臣)、ソ連邦総領事(3回来館)、その他各国の駐日大使