しながわ水族館(H17.10.6)
以前の上野動物園の吟行と同様、吟行先をまたまた童心に帰って品川区立のしながわ水族館を選んだ。水族館は広い区立公園の一角にある。
平日だから空いていて好いだろうと水族館を選んだのは聊か見当違いだった。幼稚園や小学校低学年の遠足と年寄りばかりで溢れかえり、興奮した子供の絶叫に頭が痛くなるほどであった。
11時から始まる「いるかショウ」に間に合うよう10時45分正面入口に在京会員6名が久し振りに全員集合した。
まず水族館の展示の目玉「いるかショウ」を見る。子供達で座席は一杯、立ち見も所狭しと大賑わい。いるかの演技、特に大しぶきが上がるときは大歓声が上がる。
展示も工夫が凝らしてあり、人間がガラスのトンネルをくぐり魚群を見たり、自然環境に近く作った大水槽などがある。地下一階に降りる、大水槽やいるかショウのプールがガラス越しに見られる。
子供達と一緒になって楽しんだ後、近くの中華料理店で句会を開く。句会の榊と言われる榊君が三句とも三点の高得点で佳吟賞を獲得、秀句賞は三点の得点多数で、話し合いの結果暫く貰っていない今村が頂く。
巨鮫(おおさめ)に頬摺りされるガラス越し | 井上 つよし | |
秀 | 水槽の底に張り付く横着魚 | 今村 耕一 |
電気ウナギ我が家に欲しい常夜燈 | 尾崎 卓司 | |
イルカショウ巨体が踊る神の技 | 川井 十郎 | |
佳 | シロワニは敬遠されて一人旅 飽食のペンギン餌を一瞥し 園児らの声にハッスル対イルカ |
榊 龍雄 |
歓声を期待するようイルカ跳び | 萩田 威 |