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交通博物館(H18.4.4)
最近の吟行はここの所、上野動物園、しながわ水族館に続き交通博物館と子供向きなところが多い。これはたまたまこの博物館が5月14日限りで閉館になり、来年10月14日の鉄道記念日に秋にさいたま市で「鉄道博物館」として再発足するので、今の内に見学しておこうということで吟行地に選んだ結果である。しかしそのため春休みとあって子供を連れた親やおじいちゃん、おばあちゃんで大賑わいでに巻き込まれ、前回のしながわ水族館と同様落ち着いた吟行にならなかった恨みがあった。

所用の井上君を除いた5名が10:30に集合、まず予約してあった閉館特別行事である「旧万世橋駅」の遺構見学に参加。万世橋に駅が有ったことは知っていたが、中央線方面向けの東京駅に匹敵する、しかも同じ建築家辰野金吾の手になる堂々たるターミナルステーションがあったとは知らなかった。

旧驛ホームと中央線 旧驛遺跡 旧驛にて一同 運転パノラマ
川柳を忘れて見学 D51−SL 客席で一休み 2号御料車
SL競演 ベンツの始まり 大連航路の報国丸 これから句会

何はともあれ暫し童心に帰って見学の後、近くの「万世」で昼食兼句会を開いた。今回の佳吟賞は久し振りに川井君が獲得、秀句賞は該当ナシとなった。

選句後の感想では、子供が多く雑踏して、また自分達も見学にのめり込んだせいか、推敲が不足気味で各人いまいちだったと反省しきりの吟行であった。
孫よりも本気になった運転台 今村 耕一
動輪の力強さを世に残し 尾崎 卓司
御料車の心地如何と目を凝らし
リニアカーこどもに未来語りかけ
修学旅行夢のSLレプリカに
川井 十郎
SLのプレート列が世を語る
榊  龍雄
万世橋ここも東京駅に似て 萩田  威