名古屋陸軍幼年学校旧校歌(二)
我等47期生が習い、歌った校歌はもちろん「東海の天・・」で始まる復校後の新校歌である。名幼校史に旧長塀町時代の旧校歌が(一)(二)と載っている。しかし誰も聞いたこともなければ歌ったこともない。そこでメロディーだけと思いMIDI化し掲載しご参考とする。 |
(楽譜:名幼校史より) |
一 | 蓬藁(ほうこう)深く月冴えて 松籟高き清洲城 今中村の旧草蘆 蓋世の英雄夢の跡 |
二 | 思を馳せる三百年 烽火焔々天を焼き 竜攘虎搏物凄く 万骨枯るヽ幾歳か |
三 | 織豊両雄相継いで 英風偉略世に秀で 英鋭前なく妖氛(ふん)を 懐いて天日復た明し |
四 | 蘇水洋々尽くるなく 覇業の跡の草青し 暁霧模糊たり桶狭間 晩霞は鎖ざす小牧山 |
五 | 皇威隆々日の本の 国の干城(たてき)と任じつつ 濃尾原頭金城下 儼然たてり健児の社 |
六 | 武勲の霊か草薙の 神武朝暮に畏みて 刻苦勇励功成りし 赳々(きうきう)の武夫幾百人 |
七 | 北猛鷲の狂暴を 正義の剣に懲らさんと 皇師百万意気昇り 鞭もて立てり鴨緑江 |
八 | 見よ先進の驍勇を 跳盪(ちょうとう)摧く堅塁や 叱咤健闘鬼神哭く 先進の士十一士 |
九 | 春風秋霜恩威兼ね 精忠武夫の鑑なる 軍神橘香しき 遺烈不断に欽慕して |
十 | 出藍誉れ高く期し 報效の念燃えんとす 健児百五十人 光栄あるかな我が武窓 |
十一 | 開校ここに二十年 軍国多事の時として 双肩の任いや重し 一死鴻毛なお軽し |
十二 | 伊勢海怒濤叫ぶ夏 伊吹山風吼ゆる冬 鍛錬々々また鍛錬 奮励母校の名を揚げん |