白 虎 隊
一 | 霰の如く乱れくる敵の弾丸ひきうけて命を塵と戦いし三十七の勇少年これぞ会津の落城にその名聞こえし白虎隊 |
二 | 味方は少なく敵多く日は暮れ果てて雨暗しはやる勇気はたまわねど疲れし身をば如何にせん斃るる屍流るる血頼む矢玉も尽き果てぬ |
三 | 残るは僅か十六士一たび後に立ち帰り主君の最後に逢わばやと飯盛山に攀じ登り見れば早くも城落ちて焔は天を焦がしたり |
四 | 「臣子の務めはこれまでぞいざ屑く死すべしぞ」と枕ならべて快く刃に伏しし物語伝えて今に美談とす散りたる花の芳しさ |